2024.09.04 学生交流
2024年度の短期派遣研修をアメリカ・ハワイ州にて実施しました。琉球大学の6名の学生が、学部を横断して参加し、教職員の引率のもと、オアフ島での充実したプログラムに参加しました。島嶼地域における持続可能性について、最先端の講義や各地でのフィールドワークを通じて、参加学生は島嶼地域に関わる知見と経験を深めることができました。
今年度で2回目となるハワイ研修では、連携校であるカピオラニ・コミュニティ・カレッジ(Kapiʻolani Community College)を主な受け入れ先とし、ハワイの歴史、文化、環境課題について学びました。研修期間中、学生たちは沖縄フェスティバルにも参加し、琉球大学の広報ブースや紅型体験ブース、着物着付け体験ブースでインターンシップを経験しました。また、アリゾナ記念館やプランテーション・ビレッジを訪問し、沖縄とハワイの比較の視点から第二次世界大戦やハワイの多文化社会について学びを深めました。
そのほかにも、公立小学校でのハワイ語授業の見学、若者の貧困問題に取り組むNGOへの訪問、ハワイ大学マノア校でのオーラルヒストリー講義、ハワイ・パシフィック大学での貧困に関する講義など、幅広い分野の学びが提供されました。今夏のプログラムを支えていただいたみなさまに改めて深く感謝申し上げます。
【実施期間】2024年8月26日~9月4日(10日間)
【実施場所】カピオラニ・コミュニティカレッジおよびハワイ州オアフ島各地
【主なプログラム内容】
・ハワイ大学マノア校での「オーラルヒストリー」に関する講義
・カピオラニ・コミュニティカレッジでの「サステナビリティ・プログラム」(オアフ島の気候変動とレジリエンス、環境正義と社会正義、アロハワークショップ(文化とホスピタリティ)、キャンパスツアー、造園体験、サステナビリティに関するディスカッション)
・プランテーションビレッジでの移民に関する学習
・アリゾナ記念館での第二次世界大戦やハワイの歴史に関する学習
・ハワイ語の授業の見学
・ハワイの歴史に関するフィールドワーク(イオラニ宮殿、リリウオカラニ女王像、沖縄とハワイにおける文化継承のディスカッション)
・若者の貧困問題に取り組むNGO(Youth Outreach(YO!))訪問
・ハウスレス問題に関する講義
・沖縄フェスティバルへの参加とインターンシップ
参加学生からは、「ハワイと沖縄の共通点を多く発見し、同じ島嶼地域として共通の課題を共有できた」との意見が寄せられました。また、事前の「短期受入研修」でハワイや台湾の学生と協働したことで、「沖縄の課題を国際的な視点で捉える力が養われた」との感想もありました。さらに、ハワイ語授業の見学では、沖縄にルーツを持つ講師とのディスカッションを通じて、「ハワイの多様な文化背景と自らのアイデンティティについて深く考える機会となった」と、多くの学生が述べています。