2024.11.04 運営・実施
「インターアイランド・サステナビリティ教育プログラム」が支援する学生主導プロジェクトの一環として、「琉大パントリーぬちまーる」が発足しました。琉大パントリーぬちまーる(英語名:NUCHI MAARU)は、2023年度と2024年度のハワイ短期研修に参加した学生たちが立ち上げた団体です。この活動のきっかけには、2023年度に訪問した連携校であるカウアイ・コミュニティカレッジ(Kauaʻi Community College)で行われていたハレ・マーラマ(Hale Mālama)の取り組みがあります。
ハレ・マーラマは、ハワイ語で「思いやりの家1」を意味し、学生の健康促進や安全の確保、そしてウェルビーイングや生活の質(QOL)の向上を目指したさまざまな活動を行っています。その一環として、Ho‘ai Food & Goods Pantryというパントリー事業を実施しており、ハワイ・フードバンク(Hawai‘i FoodBank- Kaua‘i Branch)と連携して、学生に食料や生活必需品を無償で提供しています。
現地でこれらの活動を見聞きした学生たちは、「琉球大学でも同じような支援ができないか」と考え、話し合いを重ねました。活動を広く認知してもらい、大学全体を巻き込むために、教職員への説明会を積極的に行いました。そして、2024年11月4日に行われた国際シンポジウムにおいて、正式に「琉大パントリーぬちまーる」が発足しました。
団体名の「ぬちまーる」は、沖縄の言葉(うちなーぐち)に由来しています。「ぬち」は「命(life)」を、「まーる」は「巡る(revolve)」を意味します。この名前には、生活の中で不要になった家具や衣類などを回収し、それを必要とする学生たちへ循環させることで、物の命を途絶えさせることなく活かし(生かし)続けたいという思いが込められています。持続可能性を大切にしながら、学生のニーズに応じた支援を行っていく、大変意義深い取り組みです。
日々の活動はインスタグラムからご覧いただけます。
琉球大学の学生・教職員のみなさまからの暖かなご支援を心よりお待ちしております。
1haleは「家」、mālamaは「世話をする、保存する、護る」などの意味があります。
参考:Wehewehe Wikiwiki Hawaiian language dictionaries, University of Hawaiʻi at Hilo,
https://hilo.hawaii.edu/wehe/.
琉大パントリーぬちまーる【NUCHI MAARU】