2024.08.21 COIL
吉原真里先生(ハワイ大学、東京大学)をお招きして、ハワイ短期派遣の事前研修の一環として、オンラインによる講義を実施しました。
【タイトル】「ハワイから考える『アメリカ』」
【講 師】吉原 真里氏(ハワイ大学アメリカ研究学部・教授、東京大学グローバル教育センター・教授)
【日 時】2024年8月21日(水)10:30~12:00
【方 法】Zoomによるオンライン開催
【概 要】
本講義では、学生たちがハワイ短期研修に参加するにあたり、ハワイを深く理解し考察するために必要な内容が取り上げられました。沖縄とハワイの比較を通じて、「アメリカ」という国家の本質を問い直す視点が提供され、ハワイの植民地化とアメリカ化の過程、日系移民の役割、多文化主義の複雑さ、さらには先住ハワイアンの視点から、植民地主義や資本主義がもたらす影響について掘り下げて論じられました。特に、ハワイの多文化共生の裏に潜む課題や、「ハワイは本当に『アメリカ』なのか?」という問いを通じて、学生たちに沖縄とハワイの歴史的共通点や異なる視点から「アメリカ」を再考する重要性が伝えられました。ハワイ短期研修に向けた準備として、多くの洞察を与える貴重な内容となりました。
参加した学生からは多くの質問が寄せられました。ハワイにおける多様性のあり方や「ローカル」という言葉の使われ方、貧困問題や社会的階層、さらにハワイに根付く沖縄や日本文化についてなど、多岐にわたるテーマが取り上げられました。また、マジョリティとマイノリティの視点から見たハワイ先住民の位置付けについても議論が交わされ、多角的な観点から大いに盛り上がる内容となりました。