2024.11.18 COIL
2024年11月18日(月)に、中国文化大学の劉清煌(Liu Ching-Hwang)氏を講師として招き、「水資源工学」(科目担当:酒井一人(農学部・教授))の授業において、COIL型講義を実施しました。
【タイトル】Disaster-related Topics in Taiwan ~Typhoon & tornado(台湾における災害:台風と竜巻の事例から)
【講 師】劉清煌(Liu Ching-Hwang)(中国文化大学、自然科学工学部・准教授)
【日 時】11月18日(月)12:50〜13:50
【方 法】Zoomによるオンライン開催
【概 要】
本講義では、台湾の気候と自然災害について、地理的特性や大気循環の影響、年間降水量の特徴などが取り上げられました。台風に関しては、形成条件や台湾における通過頻度、被害の規模といった基本的な情報に加え、台風の経路や強度が地形に与える影響についても詳述されました。
また、台湾特有の防災対策や緊急対応についても触れられ、降雨量に基づいた住民の避難計画や防災システムの概要が紹介されました。さらに、竜巻についても統計データを用いて、発生条件や主な発生地域、被害規模が解説されました。
学生からの質問にも丁寧に答えていただき、台風と地球温暖化の関連性、沖縄と台湾における台風の違い、台湾での防災対策の実例など多岐にわたる議論が展開されました。本講義は、農学部の学生たちを中心に、台湾の気候と災害対策についての深い洞察を与え、島嶼間で共通する災害に対応する智慧の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
参加した学生からは、講義に関して「新しい視点で多くの学びを得られた」という感想が多く寄せられました。「台湾の気候について考えたことがなかったので新鮮だった」「台風や竜巻について学ぶ良い機会だった」「世界一長い虹の記録がとても印象的だった*」など、豊富な講義内容に対する反応が見られました。また、「講義の最後に質問に丁寧に答えていただき嬉しかった」との声が多く、学生たちが新しい知識を得て視野を広げる貴重な機会となりました。
*講師の劉先生が関わった「世界最長の虹の観測」については以下の記事をご覧ください。
・Guinness World Records “Longest lasting rainbow observation“
・Guinness World Records “台湾で記録された『8時間58分』の虹 その時、大気中では何が起こっていたのか?“