2025.08.26 学生交流

2025年度の短期派遣研修をアメリカ・ハワイ州にて実施しました。琉球大学からは学部横断的に選抜された8名の学生が参加し、教職員の引率のもと、ハワイ島およびオアフ島で充実したプログラムに臨みました。参加学生は、現地での講義やフィールドワークを通じて、島嶼地域に関する幅広い知識と実践的な経験を得ることができました。
今年度で3回目となるハワイ研修では、連携校であるハワイ大学ヒロ校(University of Hawai‘i at Hilo)を主な派遣先とし、ハワイの歴史・文化および言語継承について学びました。現地では、すべてハワイ語で授業が行われているHulaの授業の見学・体験やハワイ語の教科書や絵本を作成している教材センターを訪問し、ハワイ語教育の現場について理解を深めるとともに、言語継承に向けた地域社会と教育機関の連携の重要性について学ぶ機会となりました。また、派遣学生たちは受入研修で実施した「食」に関するワークショップを現地でも開催し、沖縄の食文化について現地学生とディスカッションを行いました。最後に行ったカルタ対決では、学生同士が大いに盛り上がり、白熱した戦いが繰り広げられました。
ホノルルでの研修期間中、学生たちは沖縄フェスティバルにも参加し、琉球大学の広報ブースにてインターンシップを経験しました。また、オープニングパレードでの旗持ちやKouryuu Kaiでの通訳業務、Bon Danceへの参加など、さまざまな形でイベント運営に関わりました。今年は沖縄からの移民がハワイへ渡って125周年の節目の年であったことから、沖縄県内の多くの市町村が参加し、例年以上に盛り上がりを見せるイベントとなりました。参加した学生たちも、沖縄とハワイのつながりや、ハワイにおける県系移民の方々の沖縄文化への強い思いを肌で感じる機会となりました。さらに、アリゾナ記念館を訪問し、沖縄とハワイの歴史的背景を比較する視点から、第二次世界大戦や平和教育について改めて考える機会となりました。
そのほかにも、公立小学校においてハワイ語の授業を見学させていただき、先生方と沖縄とハワイの言語保存・継承についてディスカッションを行いました。また、ハワイ大学マノア校ではオーラルヒストリーに関する講義を受ける機会をいただきました。
今夏のプログラムの実施にあたり、ご支援・ご協力をいただいた皆様に改めて深く感謝申し上げます。
【実施期間】2025年8月26日~9月4日(10日間)
【実施場所】ハワイ大学ヒロ校(ハワイ島ヒロ市)およびハワイ州オアフ島各地
【主なプログラム内容】
・ハワイ大学ヒロ校でのキャンパスツアー、Historical Linguisticsの授業見学、Hulaの授業体験、ハワイ語の授業見学。
・ハワイ大学ヒロ校での国際教育課での学生交流会
・ハワイ大学ヒロ校での農学部のフィールド見学、‘Imiloa天文学センターでのロコイア(ハワイの伝統的な漁)の展示見学、ハワイ語教材の開発を行うHale Kuamo‘o教材センターの訪問。
・「沖縄の食」をテーマとした学生主体のワークショップの実施。
・琉球大学同窓生との交流。
・Okinawan Festivalへの参加、琉大広報ブースでのインターンシップ。
・パレードでの旗持ち、Koryuu Kaiでの通訳業務。
・Pearl Habor National MemorialでのDetour
・小学校でのハワイ語授業の見学
・ハワイ大学マノア校Oral History Centerの見学と講義
・教育や言語復興、観光、軍事など幅広いテーマを学ぶ中で、沖縄や日本とは異なる認識や意識の高さを実感しました。特に小学校訪問では、日常的にハワイ語が使われる環境や多様な背景を持つ子どもたちの姿に驚きました。今回の経験を通して、自分の価値観を相対化し、多角的に物事を捉える重要性を学びました。
・パール・ハーバーを訪問し、アメリカにおける戦争の記憶継承のあり方に強い印象を受けました。D-tourを通してハワイ先住民の歴史や暮らしを踏まえながらその場所を理解することができ、沖縄の平和の礎や恒久平和の精神の重要性を改めて認識しました。今回の経験は、今後の平和教育や記憶の継承のあり方について考えるきっかけとなりました。
・ハワイの学校で体験したフラの授業が最も印象に残っています。屋外で裸足になって踊ることで土地や自然とのつながりを感じ、文化を身体で学ぶ貴重な体験となりました。地域性を尊重した教育のあり方として、今後の学びや授業づくりにも活かしていきたいと感じました。





