2024.11.18 COIL
この秋より開始した Inter-island Sustainability Lecture Series の第1回目として、Lynn Miyahira氏を講師として招き、「異文化理解」(科目担当:喜納育江(国際地域創造学部・教授))の授業においてCOIL型講義を実施しました。
【タイトル】“Being “Yonsei” in Hawaii: Cultivating a Strong Identity & Passion for Community”
(ハワイで「4世」であること:強固なアイデンティティ構築とコミュニティへの情熱)
【講 師】Lynn Miyahira氏(元ハワイ沖縄連合会会長、ハワイ大学イースト・ウェスト・センター理事会委員、iQ 360副代表、琉球大学顧問)
【日 時】2024年11月18日(月)14:40〜16:10
【方 法】Zoomによるオンライン開催
【概 要】
Lynn Miyahira氏は、ハワイ在住の沖縄県系4世であり、自身のアイデンティティ形成について講義を行っていただきました。沖縄県系の移民の歴史や、第二次世界大戦の経験を通じて、ご自身の家族が歩んできた道や、沖縄系コミュニティが直面した困難、それに対する粘り強さと回復力について語られました。沖縄での仕事の経験と自信のアイデンティティに関してもお話しいただきました。Lynn氏は過去にハワイ沖縄連合会(Hawaii United Okinawa Association)の会長を務め、現在は iQ 360の副代表を務めており、今年9月には琉球大学の顧問に就任されました。
講義の最後に、次世代の学生たちに向けて、自分のルーツを深く理解し、それを基盤に多様な文化との関係性を築くことの重要性を強調されました。このメッセージは、アイデンティティを確立し、文化的多様性を尊重するための指針として、参加者に深い感銘を与えました。
参加した学生からは、沖縄とハワイの関係や移民の歴史について、アイデンティティやコミュニティの重要性を考えさせられる講義だったという多くの感想が寄せられました。「沖縄とハワイのつながりを理解することができた」「自身のルーツを学びたいという気持ちが強まった」「多文化理解や異文化共生について改めて考えさせられた」などの感想がありました。また、実体験を交えた内容が「非常に興味深く、多くの学びを得る機会になった」との感想も多く、講義を通して自身のアイデンティティについて考える良いきっかけになったという意見も見られました。沖縄の文化や歴史についてもっと学び、世界とのつながりを深めたいという意欲が多くの学生から示されました。